学習障害の種類と看護のあり方

学習障害を抱える人のケアを担う看護師も増えてきていますが、学習障害とはどんなものなのかを知っているでしょうか。学習障害とは、読み書きや計算などの特定の能力、および技術を使いこなせなかったり、新たに習得することや能力を伸ばせなくなったりする症状のことを指します。
しかし、すべてのあらゆることができなくなるというわけではなく、1つや2つほどできなくなることが出てくるのが一般的です。学習障害はその内容によって、読字障害、書字表出障害、算数障害の3種類に分けられ、各施設でそれぞれの処置が行われているのが現状です。その現場でも看護師が活躍しているので、もう少し詳しく学習障害への処置について理解しておきましょう。

学習障害はどの種類のものであったとしても、基本的に器質的障害を持っていないので、外科手術や薬物療法などによる治療ができないのが特徴です。そのため、療育による処置が行われます。読字障害なら音読を、書字表出障害なら文字の書き写し方や扱い方、算数障害なら計算の仕方や数字の使い方などを教えるのが対症療法として実施されています。
そのような仕事を看護師がすることもないわけではありませんが、実際に現場で重要とされているのは、学習障害を抱えた人のメンタル面のケアです。学習障害になっていることを自覚し、辛い思いをしている人の心のケアをしていくことによって、前向きに改善しようという気持ちを奮い立たせることが求められています。