学習障害の診断は、子どもであれば小児科や小児精神科、大人であれば精神科でされることがほとんどです。そのため、看護師が学習障害を抱える人をサポートしようと考えた場合、これらの診療科に就職することが近道です。ですが、学習障害をサポートするために看護師が活躍できる場は、病院だけではありません。
障害のある子どもたちが放課後の居場所として利用する放課後等デイサービスには、学習障害の子どもも多く通っています。放課後等デイサービスには医療的ケアが必要な子どもが多いため、看護師の有資格者は重宝されます。学習障害の子どもが、毎日を楽しく過ごすためのサポートができる、やりがいのある仕事です。
大人の学習障害をサポートしたい場合は、就労支援を行っている企業に勤務するといいでしょう。就労支援では、学習障害や発達障害を抱えて生き難さを感じている大人を対象に、就職に必要なスキルを指導したり、求人のマッチングをしたりします。企業への営業活動や交渉なども行うため、看護師として培ってきたコミュニケーション能力を活かせる職場です。
大人の学習障害の場合、幼少期に適切な処置を受けられず、心理的なダメージを負っている人もいます。また、うつ病などの二次障害を引き起こしている人も多く、心理的ケアが必要な場合があります。看護師としてのスキルを活かし、寄り添ってアドバイスすることが求められるでしょう。利用者と一緒に、利用者の自立をサポートできる仕事です。